最近、若者の居場所って、ずいぶん変わってきたと思いませんか?
学校と家だけじゃなくて、放課後にふらっと立ち寄れる場所。やりたいことを自由に試せる場所。そんな「第三の居場所」を求める動きが、全国で広がっています。
そこにいるのは、「こうしなさい」って正解を教える大人じゃなくて、一緒に悩んだり、一緒に笑ったりする、ちょっと年上のお兄さんお姉さんたち。「ナナメの関係」って呼ばれる、そんなつながりが生まれています。
焼津駅前通り商店街の「みんなの公民館まる」も、そんな場所のひとつです。中高生が自分で部活を立ち上げたり、マルシェで商品を売ったり、やりたいことを自由に形にしていく。そんな若者たちを支えているのは、大学生や社会人のスタッフやインターンたち。彼ら自身も、この場所で自分のやりたいことに挑戦しています。
なぜ、彼らはまるを選んだんでしょう? 週末や放課後の大切な時間を、ここで過ごすことを選んだのは、どうしてなんでしょう?
まるで活動することを選んだスタッフやインターンに話を聞いて、その選択の背景を探っていきます。
あやのんプロフィール
- 大学1年生、焼津出身・在住
- 好きなこと:
- 映画・編み物
- ダンス
- ライブに行くこと
- インターン開始: 2024年11月から「みんなの公民館まる」でインターン生として活動開始
編み物とダンスで、焼津に「つながり」を生む大学生インターン
大学1年生のあやのんが、焼津駅前通り商店街の「みんなの公民館まる」でインターンを始めました。編み物が好きで、KPOPカバーダンスサークルに所属する彼女が、この場所を選んだ理由。それは「子どもたちが自由に活動できる」環境への憧れでした。

授業で知った「まる」、インスタで確信した「ここだ」
あやのんがまるを知ったのは、大学のボランティア活動論の授業でした。担当教員の土肥先生(まるのオーナー)が、まるの活動を紹介してくれたのです。
「授業で聞いて、すぐインスタで調べました」
そこに映っていたのは、自分たちで部活を立ち上げたり、すきマルシェで商品を売って収益を得たりする中高生の姿。一般的な「大人が用意した場所」ではなく、若者が主体的に動いている様子に心を動かされました。
「子どもたちが自由に活動できるってところに、すごく魅力を感じました」
しかも、あやのんは焼津在住。家から通いやすいという立地も、インターンを決める後押しになりました。
高校生時代から、子どもと関わり続けて
実はあやのんは、高校生の頃からずっと子どもと関わってきました。
「焼津の青少年ボランティアに登録していて、自分で選んでボランティアに参加していました」
焼津市が運営する青少年ボランティアは、高校生が地域のさまざまなボランティア活動に参加できる仕組みです。あやのんはその中でも、子どもと関わる活動を選んで参加してきました。
大学では社会教育について学んでいます。特に関心があるのは「子どもが遊べる施設」です。
「学校以外の場所で、子どもたちがどう成長していくのかに興味があるんです」
公民館や児童館、そしてまるのような場所。そこで子どもたちが何を学び、どう変わっていくのか。あやのんにとって、まるは単なるインターン先ではなく、自分の研究テーマとも重なる大切なフィールドなのです。
「編み物サークル、やりたいです」
あやのんが編み物を始めたのは高校1年生の時。KPOPが好きで、その流れで編み物にハマりました。
「ポーチとか、小さいものをたくさん作るのが好きなんです」
マフラーやセーターのような大きなものではなく、ポーチなどの小物を丁寧に作り上げていきます。その繊細な手仕事が、あやのんの得意分野です
「まるで編み物サークルをやってみたいんです。ちょうど今、冬なので、冬物をみんなで作ったりできたらいいなって」
実は、まるに来る女子中高生の中にも「編み物やってみたい」という声がありました。あやのんの提案は、そんな声にぴったりでした。
冬の寒い日に、みんなで集まって編み物をする。手を動かしながらおしゃべりをして、できあがった作品を見せ合う。そんな温かい時間が、もうすぐまるで始まろうとしています。
「小さな箱」で始める、若者のハンドメイド販売
あやのんには、もう一つのアイデアがあります。同じくインターンのみさみささんと一緒に考えている「ハンドメイド販売企画」です。
「小さな箱のスペースを使って、自分で作ったものを売れる仕組みを作りたいんです」
手作りのポーチや小物を、まるの一角で販売する。三角文庫のように本を貸し出すのではなく、若者が作ったものを販売できる場所——そんなイメージです。
「自分のスペース、ちっちゃい箱のスペースに入れて売るっていう感じで」
まるに来る中高生の中には、絵を描いたり、アクセサリーを作ったりする子もいます。そんな子たちが自分の作品を「商品」として販売する経験ができたら、きっと大きな学びになるはずです。
ダンスも、編み物も、すべてが「つながり」になる
あやのんには、もう一つ大好きなことがあります。それはダンスです。
「ダンスは幼稚園からやっていて、今もKPOPカバーダンスサークルに入ってます」
幼稚園から続けているダンスは、あやのんにとって欠かせないものです。大学でもKPOPカバーダンスサークルに所属し、週に1回練習しています。
「誰かと一緒に踊れたら嬉しいなって思います」
編み物、ダンス、食品サンプル作り。一見バラバラに見えるあやのんの趣味は、すべて「誰かと一緒に楽しむこと」につながっています。
一人で黙々と作業するのではなく、誰かと一緒に作ったり、踊ったり、笑ったりする。そんな「つながり」が、あやのんにとっての原動力なのです。

まだ始まったばかりの、インターン生活
11月にインターンを始めたばかりのあやのん。まだまるに来る回数は多くありません。
「まだちょっとずつ、ちょっとずつって感じです」
それでも、あやのんの中には「やりたいこと」がたくさん詰まっています。編み物サークル、ハンドメイド販売。そして、まるに来る中高生との交流。
「思うように進まないこともあるかもしれないけど、少しずつ形にしていきたいです」
あやのんの言葉には、焦りはありません。ゆっくりでも、確実に、自分のペースで進んでいく。そんな穏やかさがありました。
「たくさん話しかけてください」
最後に、あやのんはこんなメッセージをくれました笑。
どんなチャレンジをするのか!あやのんの挑戦は、まだ始まったばかりです!
ぜひまるにきてあやのんの挑戦を見守ってください!




