「結局自分のやりたいこと、結局それが1番いい ~高校生スクエア~」

こんにちは!
半年の間、「まる」にてプロジェクトを進めていた、静岡県立大学4年(プロジェクト実施時は3年)の大居由宗です!

今回は私が進めていたプロジェクトの概要とそれを通じて生まれた考えや感想をつづらせていただきます!(間に就活を挟んだせいで記憶が怪しいですができる限りで書きます💦)

1.焼津に足を踏み入れたきっかけ

私は静岡県立大学経営情報学部の「国保ゼミ」というゼミに所属しておりまして、そのゼミ活動の一環として「まる」に関わることとなりました!!

ちなみに話を脱線しますと、私たちのゼミでは社会人の方や地域の団体をクライアントさんとして課題解決を目指すプロジェクトを行っています!3年前期にはチームで、3年後期に個人でプロジェクトがあります!クライアントさんはほとんどが国保先生経由で紹介していただいた方で、今回私は土肥さんを紹介していただき、焼津での私の挑戦が始まりました💪(※国保ゼミはいつでも関わってくださる社会人の方々を大募集中♪♪♪)

国保ゼミ15期

話を戻しまして、、、
クライアントさんである土肥さんから届いた概要に書いてあったのは
「活性化しつつある焼津市の待ちを更に活性化させるビジネスプランの提案」の一言。
むむむ???

そもそも、焼津は今、活性化しつつあるの?そもそも活性化するってどういう状態?ビジネスプランの提案ってどうすればいいの?
と頭の中が?マークでいっぱいになりましたね笑

2.約1カ月以上の右往左往


・現地調査
それまで焼津に縁もゆかりもなかった私はイメージが全くつかなかったので、とりあえず焼津に行くことに。
土肥さんが実際に活動されている焼津駅前商店街内の方や市役所の方と実際にお話をする機会を設けたり、「まる」で実際に開催されているイベントにいくつか参加したりしました!!(土肥さんの中華料理食べたり、「アソビバ」の準備をお手伝いしたり・・・)

焼津に来て1枚目の写真

行ってみて分かったのは、一見シャッターが下りている様子が目に入る商店街において先進的な取り組みが進んでいるということでした。「みんなの図書館さんかく」や「みんなの公民館まる」では今まで自分が生きていて触れることのない考え方や会うことのなかったタイプの大人の方々にお会いすることができ、新しい世界に出会いました(^^♪
そんな商店街で自分に何ができるのか・・・まずは商店街の課題を探していくことに

・課題の把握
どうすれば焼津の駅前商店街をもっと活性化させられるのか、課題やニーズはどこにあるのか、現地調査の中で仮説立て→ヒアリング→仮説修正→ヒアリングを繰り返しました。
その結果気づいたのは商店街に高校生の姿が極めて少ないこと、「まる」に来てくれる高校生も少数で、むしろ小学生の子ども達が多いということでした。そこで私はターゲット、プロジェクトのゴールを以下の様に設定しました!!(実際はターゲットやゴール設定が定まらず、長い間右往左往してたのは内緒です💦)

ターゲット:焼津市の高校生
プロジェクトのゴール:高校生が抱える問題を課題を可視化し、「まる」にてそれらを解決できるような場を用意する。その場を通じて、高校生達が商店街に関わるきっかけづくりをする。

・高校生のニーズ調査
そうと決まれば次は高校生の課題・問題を把握しなければ!そう思い、「まる」に来てくれている高校生、自分の友達経由で紹介してもらった高校生など計8人からヒアリングをすることに成功!!
その中で出てきたのは、意外にもこういった形で「親戚や学校の先生以外の人(大学生や社会人)と関わる機会がない」ということ、だからこそ将来について漠然としかイメージできないという話でした。

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(ひとりごと)
振り返れば、自分も高校生の頃、当たり前に学校の人や家族としか関わってなかったし、対照的に大学生になってからは圧倒的に関わる人の数も種類も増えたなと思いました。(おそらく皆さんも同じような経験あるのでは?)高校生の頃はなんとなく周りが進学するからという理由で勉強をしていたし、大学入学後どうなりたいとか、そもそも大学行って何するのかなんてことを深く考える機会は無かった様に感じます。だから何でこんなに自分勉強してるんだろ?こんな勉強して将来役に立つのか?なんてことも考えたり・・・。
身近な社会人も親と親戚だけだから、自分にとって社会人=サラリーマン(父親)で社会人=大変でつまらないというイメージもあったな~。大学生になってふたを開けてみれば、むしろ社会人の方が楽しいという大人の方々はたくさんいるし、関わっていて幸せそうだなって感じる瞬間も多々あります。そんな実情を少しでも高校生のうちに知ることができたら将来のことを少しは考えたくなったり楽しみになるのかも?
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そんなこんなで改めて思ったのは、高校生が自分から大学生や社会人と関わりに行くのって相当ハードル高いよな・・・だけど、わざわざ社会人の方も高校生のためにそういった機会を設ける程、暇でもない・・・。なら、自分達大学生がそこをつないであげれば良いのでは?でした。

人生の寄り道をコンセプトとしている「まる」という場所が「将来に関して不安や悩み・疑問を抱えている高校生」と「社会人を楽しんでいる大人」をつなぐ場所になれば素敵だなと思い、私は「高校生スクエア」というワークショップの開催を決定しました!

広報用のチラシ

スクエア=広場という意味から、広場の様な緩い雰囲気で高校生×大学生×社会人が将来に関して雑談する場をイメージし、会の企画・設計をしました。今回の会はあくまでもそういった場が高校生にとって魅力的なのか、来たいと思えるのかという検証の要素を強く含んでいるトライアルなので単発の開催ではありましたが、それでも来てくれた高校生が有意義な時間だったと感じてくれるよう自分なりの工夫を考えました。

3.トライアル当日

高校生スクエアー当日(2025/1/13)
年始にも関わらず、高校生7人、大学生6人、社会人5人の計18人もの方が参加してくださり、驚きと緊張の中で会をスタート!!

会の全体の流れとしては、
①目的・ルール説明

②アイスブレイク
「高校生あるある」をグループに分かれて話し合い、ベスト「高校生あるある」を目指せ!というものでした!

③5~6人のグループに分かれて、大学生と社会人が「人生グラフ」をもとにこれまでの経験を高校生に語る(グループワーク)
※「人生グラフ」:今までの人生の縮図で縦軸にモチベーションをおいたグラフ、大学生と社会人の参加者の方に事前に記入していただき、持参をお願いしました💦

グループワークの様子①

④高校生からの質問タイム(グループワーク)

グループワークの様子②

⑥今年の目標発表(個人ワーク)

⑦感想共有

グループワークの様子③

⑧タコパ開催(自由参加)

タコパの様子

といった感じでした!
会の終わりの頃には高校生達の緊張も解け、雑談も活発に!

会終了後
まずは、何とか終わった~って達成感は凄かったです。今まで、ワークショップを一人で企画から運営する経験なんてなかったし、当日初めてお会いする人もいて、正直な話めちゃくちゃ緊張しながら会の進行をしてました。それでも、会を最後までやりきれたこと、来てくれた高校生に学校では経験できない機会を提供できたことにはとても満足できました。

4.トライアルから見出す「まる」の可能性

トライアル後アンケートより
参加してくれた高校生にアンケートをとった結果、6人中5人が「将来に対する考え方が変わった」と回答してくれて、変わった内容も前向きなものが多かったことから、いい意味で高校生にとっての「大学生」「社会人」像をぶち壊すことができたのかな~と思いました。
また、第2回の開催がもしあった場合にも6人中6人が「参加したい」と答えてくれて、少しは社会人や大学生と話すことの面白さを高校生に伝えられた気がします。

トライアルから見えた「まる」の可能性
これらのアンケートから高校生側に「高校生スクエア」の様な学外の人と関わる機会へのニーズはあると感じました。もちろん、今回参加してくれた高校生の方が将来に関して既に考えている特別な層だった可能性は捨てきれませんが、そういったアクティブな高校生に対して、学校教育では手の届かないところの経験の機会を「まる」が提供できれば、「まる」に足を運んでくれる高校生が増え、定着し、ゆくゆくは商店街の活性化に向かって「まる」と並走してくれるのではないかと感じました。

このプロジェクトの全体の流れと最終的な提案をする報告会(国保ゼミ主催)はトライアルから約1週間後にありましたが、なんとクライアントさんである土肥さん達のご都合が合わず、直接報告ができないというアクシデント笑笑

最終的に2カ月経った月末の「まる」で行われた「みんなの卒業式」にて発表させていただいたのですが、その時には既に来ている高校生の数が増えていて驚きでした!

卒業生の発表の様子

「みんなの公民館まる」という場所は素晴らしいのに高校生がなかなか来ないのは、その実情を知られていないからだろうという自分の仮説は当たっていたんだなとそこで実感しました!!

5.全体を通じて

ここまでが自分が半年間走ってきたプロジェクトの話でしたが、いかがでしたでしょうか?

商店街の活性化のために何ができるのか、、、それを考えに考えた結果、出てきたのは自分が一番慣れ親しんだ方法でした。

話は変わりますが、私は大学のサークルで貧困世帯の中高生に対して学習支援を行っています。その活動を続けている理由は明白で「子ども」と関わるのが好きだから。
(大学生のお前もまだまだ子どもでひよっこだろというツッコミが飛んできそうですが、多めに見てください笑)

商店街を活性化させる方法はおそらく無数にあるでしょう。もしかしたら、他の方法を取っていれば半年間でもっと商店街を活性化させることができたのかもしれません。でも、それだとやっぱり楽しくない。楽しくないと続かない。自分のやりたいことをやるのが一番続くし、一番気持ちがこもる。「結局自分のやりたいこと、結局それが一番いい」そんな風に強く感じた今回のプロジェクトでした。

商店街に関わる一人一人が自分のやりたいことに全力になって、周りの人はそのやりたいことを全力でサポートして、そのサイクルが商店街を活性化させるのではないか?

新たな仮説の始まりですね。

「みんなの公民館まる」という場所は不思議な場所です。たまにふらっと訪れた時にそこにいる全く年齢も境遇も違う他人となぜか親しく話すことのできる、その空間は自分にとってとても不思議で新鮮でした。「まる」だったから自分のトライアルは上手くいったし、関わってくださった皆さんが一緒に並走してくださったからプロジェクトを完走できました。

改めて、本プロジェクトに関わってくださった皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました!!

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