はじめまして、大学生のゆうかです。
5月4日から5日にかけて1泊2日で行われた「わたしの商店街クエストプレクエスト」に参加しましたので、こちらに振り返りを記載します!
はじめに
私が今回のプレクエストを知ったきかっけは先輩からの紹介でした。
私にとって焼津は名前以外ほとんど知らない土地でしたが、実は今回が初めての訪問ではありません。
1月に私が所属している団体のOBOG会があり、そこで初めてお会いした先輩を当てにして春休みに焼津を訪問しています。
その先輩は私の焼津到着後すぐに民設公民館である、まるに連れて行ってくださいました。そこで土肥さんをはじめとする焼津の方々や、そのみなさんの商店街や焼津での取り組みを知りました。
商店街クエストで当時焼津に滞在していた大学生とも出会いました。その一人であるみはるちゃんの活動についてはインスタを通じて経過を見ており、同じ大学生でも面白くてかっこいい子がいるのだなと驚いた覚えがあります。
https://note.com/miharu_mandala
時は過ぎ新年度も始まり、自分の生活にも徐々に慣れだしたころ、(春休みに当てにさせてもらった)先輩からプレクエストがあるから告知をしてほしいという旨の連絡をいただきました。
内容はこどもの日に行われるイベントへの出店であったことから教育分野に関心のある私にとってぴったりなイベントであると感じました。
これが今回のプレクエストに参加することになった流れです。
悩み、そして意気揚々と発表した1日目
初日には、商店街やイベントの説明をしていただいた後で個人が自分の企画について考える時間がありました。
今回のイベント「みんなのアソビバ」の温度を1℃上げようというテーマに対して、自分は何ができるかと考えました。
私の強みは、大学生活の中で何度も小学生を対象とした実験教室を運営してきた経験があることや学校教育における教育分野での取り組みについて大学で学んでいることです。
はじめに考えたこと
そこでまず初めに考えたのが、商店街の花屋さんとコラボした実験教室のようなお花屋さんです。
白い花は色水につけて放置すると花弁がカラフルに染まります。
まず子どもが花屋さんで白い花を買い、次に私の実験教室のようなブースに来て花弁を染めます。カラフルにした花は自分で持ち帰ってもいいし、販売して売れたら本人の収益にしようと考えました。
商店街のお店とコラボすることはこの商店街で実施する意味であり、販売を可能にすることは今回のイベントのテーマでもあった子どもの職業体験にもなります。
これは名案だと思いました。私自身の強みも活かせるし、子ども自身のお土産にもなるしなんだか可愛い企画です。
しかし!私は問題に気付きます。
この花弁を色水で染める実験は1時間以上の単位で時間を要します。
また、お花屋さんにはガーベラやカーネーションのような比較的大きくて花弁が白い花はありませんでした。
というわけで、私の最初の案は企画として頓挫してしまいました。
次の案を考える
お花屋さんができなくなってしまったので代替案を考え始めました。
実験教室を作ろうと思えば、年齢に適した実験はいくらでもあります。
予算がなかったとしても、お金を使うならブースの中で収支を成立させる必要があったとしても、その場にあるものだけだったとしても、できる実験や遊びはありました。
しかし、それをこの焼津の商店街で行うことの意味を見出せませんでした。
名刺交換
商店街にあるみんなの図書館さんかくで、どんなことをしようかとその場にいた近所の方々とお話をしていました。
そこで話題に上がったのが名刺交換でした。
名刺交換は社会人になったら多くの人が経験することであり、子どもにとってはなんだか大人になった感じがしてワクワクするのではないか。小学生の学習項目としても取り上げられるような内容であるし、年齢にも適しているのではないか。人と人とのかかわりができることから商店街の今回のイベントの中で行う意味があるのではないか。
「人にインタビューするのもいいけど自分がインタビューされたい」そう語っていた小学生の姿もありました。
これらの考えから、私はイベント内で、名刺交換をしようというブースを設けることに決めました。
うまくいかなかった2日目
とりあえずやってみる
自分の案をもとに模造紙に名刺交換についてのステップを書き、当日ブースの後ろに設置しました。
しかし、この写真の右上に「お絵かきコーナー」とあるのが見えましたでしょうか。。。
そうです。開始から30分ほどでこのブースは企画として大きく舵を切らざるを得ませんでした。
いくつかの問題
このブースにはいくつかの問題がありました。
一つ目は、イベント当日の焼津がとても暑かったことです。
最高気温が25℃の日でありましたが、私のブースは日向に設置していたこともあり、日差しが強く5月であることを疑う暑さでした。
写真の上の方に私のブースが見えますが、暑さに耐えかねた私は自分と子どもに対して常時日傘をさしていました。
このような場所で名刺を作って交換して、という工程を行うことは難しいと感じました。
二つ目に、このイベントに来る子供たちは幼い子が多く含まれていました。
私が企画していた案は、文字を読めること、書けることを前提とします。未就学児が多く参加していたために、企画としてうまく機能しませんでした。
三つ目に、ブースとしての楽しそうな感じが希薄であったことです。
話がややそれますが、私は先にも述べた通り小学生向けの実験教室の運営の他、学生スタッフとして所属する団体の研修の作成を担当したり留学生向けの防災訓練の企画を担当したりしてきました。
人を集めて何かをしたいとき、その企画には参加者の興味を引き、そして離さないような工夫が求められることは今までの経験からも分かっていました。
しかし、今回の案は企画としてそれらの要素が欠けていました。
なんだか授業っぽいし難しそうだし大変そう。
そんな印象を与えたのだと思います。
そして、ブースは大きく内容が変更されたのです。
「お絵かきコーナー」に。。
そうすると、今度はまた別の問題も出てきました。
このイベントの少し離れ場所でプラコップや段ボールを使った遊び場があったのですが、そこでもペンを使ってお絵描きが行われていたのです。
企画としての趣旨が似通ったものになってしまっていました。
そして、感想
企画としては思い通りの結果にはなりませんでした。
今回良くなかった点として、現場のリサーチ不足が挙げられます。
自分の企画で前提とされているものは何で、それは現場の実情とそぐうものなのか、参加者のニーズと自分が提供できる機会はつり合っているのか。
それらのことが考えられていませんでした。
しかしながら、これもまた経験。焼津に到着した翌日にイベント開催というタイトなスケジュールの中でその学びが得られたと、ポジティブに考えたいです。
また、この1泊2日を通してたくさんの方とお話しすることができました。
プレクエストの参加者はもちろん商店街の人たちも初対面でありました。
プレクエストの内容はもちろん、自分自身の大学卒業後の未来の話もしました。
自分の地元が閉鎖的であるとは全く思いませんが、焼津の駅前商店街はそれと比べてとても人と人とのつながりの深い町であると感じました。
初日のイベントの説明の中で、子どもの教育にはおもちゃを提供するのではなく材料を提供するのだという話がありました。
また、プレイワーカーは遊びの実現を補助する役割を担います。
大学生はもう子どもではありませんが、今回のプレクエストにおいて商店街で出会った大人たちは私たち大学生に対して上述したような役割を担ってくれていたように感じます。
後日譚
後日、ではなかったりするのだけどその後の小話を少し。。。
まさかの終電を逃す
私は少し離れたところに住んでいますが、今回のプレクエストは行きも帰りも鈍行の電車で向かいました。
帰りは終電に近い電車に乗りました。
計画では、4時間越えかつ乗り換え7回を要する旅路でしたが、きっとなんとかなるだろうと高をくくっていました。
もう少しで(とは言いつつも乗り換えが3回残っている)着くと思った矢先、電車が2分遅延したのです。その乗り換えは次の電車の発車時間までの間隔が2分しかないタイトな乗り換えだったため、電車を目の前で逃しました。計画通りに行くためにはその電車が最終であったことから、この時点で当日中に最寄り駅にたどり着くことが不可能になりました。
しかし、道は続いているものです。最寄り駅ではないものの歩いて20分ほど離れた駅なら行けることに気が付き、計画を変更しました。
また、私が乗っていた遅れていた電車にはどう見ても私と近い場所に住んでいるであろう留学生たちもいました。
乗り換えのホームで、「私たち終電逃しちゃったね~」と英語で話しかけることに成功し(この時点でもちろん初対面)一緒に帰りました。
というわけで帰り道は全然寂しくなかったです。
自分の近所を開拓したくなる
そして、焼津の駅前商店街には魅力的なお店や人たちがいることを知ったことで、自分も自分の近所を開拓したくなりました。
元々近所の個人商店の肉屋で肉を買ったり雑貨屋でお皿を買ったりしていましたが、もっと自分の街を知りたくなりました。
私の近所にはもちろん民営の図書館はありませんが、個人商店のカフェがあります。
実はずっと前から気になっていたのですが、今日初めて行ってみました。とても居心地の良い素敵なカフェであることが分かりました。
遠くにある素敵な場所にも憧れるけど、きっと身近にもそんな場所があります。
おわりに
というわけで、2024年のゴールデンウイークは私の持ち前のフットワークの軽さからまた新たな出会いや経験を得ることができました!
ありがとう先輩!ありがとう焼津!
きっとまた行きます!